学生時代、お弁当にりんごが入っていて妙にしょっぱかった記憶があります。
「塩味りんごになんでするんだろう?」って思っていました。
その時、母親に質問したんですけど答えが・・・
「りんごの色止め」だよ
あっそっか!りんごは放置しておくと茶色っぽくなっちゃうから防止してたのか!
と、その時は「どうして変色するか?」はまったく興味ナッシング!そのまま時が流れました。
15年後
ある暑い夏の日、友達の子供が夏休みの理科の自由研究で「リンゴの変色の観察実験」をやっていました。
そこで子供が
- 「リンゴはなんで変色するの?」
- 「どうやったら変色しないリンゴになるの?」
と “なぜなぜ連打” で管理人グロッキー状態。
「塩水ぬればOK!」しか知らぬまま大人にったことを後悔しました(子供から尊敬されるべく、その場で必死に防ぐ方法を調べたのはナイショの方向で 笑)。
管理人は答えをサッと出せず、子供から「えっ!大人のくせに知らないの!?」的な目で見られましたが
アナタはこのなぜ?
ちゃんと子供に説明できますか?
もし「やばい・・しっ知らん」と思ったら子供に白い目で見られる前に(笑)
管理人と一緒に学んでみませんか? ^^
なぜ?りんごは色が変わってしまうのか?
それではイキナリ答えを16文字で発表しちゃいますよ~♪
切ったりんごが変色する理由、それは・・・?
コレだ!コレだ!!・・・
◆本日の “答え” はココだよ。
本日の答え
ポリフェノール(りんごに含まれる成分)が空気に触れるから!
※「!」と()内を抜いたら16文字
切る前のりんごは赤い皮でポリフェノールを空気から守っているんですね。
なので、皮をむいてしまうと実が空気に触れます。
その時ポリフェノールも空気に触れるので、じょじょに変色(茶色)していく。
とまぁ・・・簡単に言ってしまうと以上です(笑)
ポリフェノールとは?
「イソフラボン」や「カテキン」といった名前は一度は耳にしたことはありますよね?
ポリフェノールとは、そういった栄養素(植物が光合成を行う時にできる物質)の総称です。
リンゴ(りんごの中にあるのは「エピカテキン」)だけじゃなくてほとんどの植物に含まれるんですよ ^^
その栄養素は植物の
- 苦味成分
- 渋み成分
- 色素成分
の役割をはたしています。(こういった栄養素は自然界に500種類以上ある)
ちなみに、強い抗酸化作用を持つポリフェノールは生活習慣病の予防にうってつけなんですよ。
理由を説明しますと、私たち現代人のほとんどの病気の原因が活性酵素と言われています。
活性酵素が、たくさん発生すると体を酸化(※酸化とは物を腐らせたりサビさせる事)させるので動脈硬化などの症状を引き起こし、
- 生活習慣病
- 老化
を呼び寄せてくれちゃうんですが、ポリフェノールの抗酸化作用で活性酸素を抑えてくれるからです。
ヽ(^o^)丿あばよー活性酸素
サラッと子供でも理解できるように原因を答えた事で子供のアナタに対する株は上がっていることでしょう。
しかし、これで満足してもらっては困ります。
ここでさらに株価をグンっと急上昇させて尊敬される大人になりましょう!
で?どうやるか・・・その方法は・・・?
専門用語を使って(より詳しく説明)それっぽさを子供にすり込むべし!
∑( ̄Д ̄;)なぬぅっ!!
準備はよろしいですかな?
それでは専門用語バージョンスタート!
りんごを切り、断面に空気が触れた時。
りんごのポリフェノールがオキシダーゼと言う酸化酵素(※酸化反応を促進させる酵素)の影響で酸化しはじめるとリンゴの断面が茶色に変色する。
つまり、りんごが茶色くなったら
「酸化のサイン」
と、覚えておくとそれっぽくて吉であります!!!!
さて、ここまでで、子供の “なぜなぜ連打” も止み、疑問が晴れ子供もスッキリした顔をしていることでしょう(ひょっとしたら自由研究も終わってますかな?ニヤリ)
でもでも!それで終わりじゃ意味がありません!
変色する理由がわかったなら、りんごを変色させずに食べることができるはずです。
という訳で、りんごを酸化から守りキレイな状態で食べる方法(変色防止)もセットで教えてあげちゃいましょう~♪
りんごの変色防止法
酸化する原因がわかったなら防止法なんてチョチョイのチョイです。
酸化を防げばOKってことは、りんごの皮のかわりにポリフェノールを空気から守ればいいだけ!
んじゃ赤い皮のかわりに何で守るか・・・それは以下の7つになります。
- 熱湯でもみ洗い
- 塩をりんご(丸ごと)に揉み込む ※揉み込んだあとは水洗い
- 塩水にりんご(カット状態)をひたす
- レモン・ライム果汁にりんご(カット状態)をひたす ※ポッカレモンはドンキが安いよ(笑)
- 砂糖水にりんご(カット状態)をひたす
- はちみつ、シロップにりんご(カット状態)をひたす ※水で割ってもOK
- シナモンをりんご(カット状態)にふりかける
「1.」熱湯でもみ洗い
ボールに熱湯をため、りんご表面(皮付きの状態)のぬめりを落とします。
目安は以下です。
- 水の温度50℃くらい
- 時間は2分程度
これは、表面のぬめり取ると同時に熱湯で酵素を破壊しているので変色を防げます。
しかし、あくまでぬめりを取るのが目的です(2分程度)。
熱湯に長時間浸すと変色してしまうので注意してください。
ちなみに、この方法をやってから「2.」~「7.」をやると効果倍増なのでワンセットで行うことをオススメします ^^
どうせ一度りんごを洗うから、ついでにお湯でサッと洗っちゃいましょう♪
「2.」~「7.」でりんごの表面をコーティング
「2.」~「7.」はりんごの表面をコーティングして空気に触れるのを防いでいます。
また、ひたす事でりんごの中に成分が入り、りんご内で空気が拡散することも防いでいるんですよ ^^
ちなみに、変色させる酵素は非常にデリケートなので、ほんのちょっとコーティングするだけで大丈夫!
ひたす時間の目安は以下です。
- コーティングのみなら30秒程度
- りんごに味をつけたければ5~10分程度
ひたす物と時間によりますが8時間ぐらいは変色から守れちゃいます!
アナタの用途に合わせてコーティングする物を選びましょう。
◆ “知識増し増し” シバトーク
ちなみに
色止め番外編はコレ!
箸休め程度に、こんなやり方もあるよっと。話のネタにでも使ってください(笑)
- 変色しにくいりんごを使う
- 水中で切る
- 宇宙で切る
- ラップでくるむ
日本の「千秋」という品種のりんごは変色しにくい(ポリフェーノールの量が少ないから)ので選んでみるはどうでしょうか?
ちなみに、「ふじ」(品種名)は変色しやすいです。
切り方に関しては、空気に触れずに切れれば変色しないってことです。
水中でも宇宙でも好きなところでレッツカッティング(笑)
個人的には宇宙で切って欲し・・・以下略
最後はラップでくるんでおけば防御力さらにアップって事です ^^
管理人より
本記事はいかがでしたか? お役にたてたら幸いです ^^
◆今日のおさらい
- りんご内のポリフェノール成分が空気に触れるから変色する
- りんごの皮の代わりにコーティング(塩など)すれば変色は防げる
◆管理人の感想と考え
どうですか?子供から雑学王と呼べれていますか?(笑)
ただ暗記するだけじゃなくて「どうしてそうなる?」がわかると面白くて子供は自発的に勉強するはずです!
大人のアナタがこれからも良いお手本となって子供の前を突っ走ってくれたら管理人涙がちょちょぎれます (><)
また、覚えた知識を使って実際にリンゴの変色を防いでみてください。
- お弁当に入れる用
- パーティー用(置きっぱなしても大丈夫)
とかに使用すると喜ばれますよ。
ちなみに、個人的には塩水につけたリンゴは、しょっぱいから、甘~い砂糖水りんごがオススメです♪
それではこれで、本記事は終わりになります☆(最後まで読んでいただき心より感謝)
アナタもお弁当にりんごを入れた時など、「リンゴの変色」について質問されたら本記事を使ってみてはいかがでしょうか? ^^
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