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「ちょっと!どこの女にメールしてんのよ!」
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- 登場人物紹介:紐賀くるよ(ひもが・くるよ)
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そのへんの中小企業に務める派遣OL 28才。
そろそろ結婚したいお年頃で煮え切らない彼氏にイライラしている。
「甘える男は嫌い!」と女友達の前では言ってみたものの実際は母性本能がうずいてしょうがない。
典型的なヒモ男量産女子である。
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「ちっ違うって~ 再就職先にメール送ってるんだって! 普段オレってフランクじゃん? だからかしこまった文章書けなくってさ・・・。」
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- 登場人物紹介:河豚田新太郎(ふぐた・にいたろう)
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欠勤に次ぐ欠勤でリストラされたニート 32才。
「YDK」(やればできる子)が座右の銘で彼女(くるよ)の実家に住みつく「平成のフグ田マスオ」。
近所の住人から「マスオさん」と揶揄されているが本人は羨ましがられていると勘違いしている。
図太い神経の持ち主である。
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「んも~何がフランクよ!ほんとダメ男なんだから!どこで引っかかってるのよ!私が教えてあげるわ!(ちょっと嬉しい)」
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「うるさいな~ 一人ででき・・・えっとね『御社』と『貴社』ってあるじゃん?会社にメールで送るときどっちが良いのかなって思ってさ。これって意味同じだよね?だったらどっちでも良いのかな?」
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「えー?『御社』と『貴社』のどっちかって?(意外と難しい問題じゃない・・・汗)あっ!そうだ!ちょうどお兄ちゃんが帰ってきてるから聞いてあげるわ!お兄ちゃーーーん!」
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会社宛にメールを送る際、「御社」か「貴社」どちらで書いたら良いのかわからない「新太郎」と「くるよ」。
こまった「くるよ」は兄に相談するのだが・・・。
御社と貴社の違い
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「ニーハオ♪くるよ♪ 『御社』と『貴社』は同じ意味で相手方の会社や神社の尊敬語だよ♪ でもね違いがあってね『御社』は話し言葉で『貴社』は書き言葉なんだよ♪ だからメールの場合は『貴社』なのさ♪ 中国では常識アルヨ♪」
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- 登場人物紹介:紐賀・K・健一(ひもが・カラムーヨ・けんいち)
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中華料理人を目指して何故かメキシコに修行に行った「くるよ」の兄 35才。
出国前と顔が違うこと。帰国後、何故かミドルネームを名乗り始めたこと。これは紐賀家のブラックボックスである。
箱を絶対に開けてはならい。
家族の何かが壊れてしまいそうだから・・・。
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「さすがお兄ちゃん!話し言葉と書き言葉で使い分けるんだね!てことは面接や電話の時は『御社』でエントリーシートや履歴書は『貴社』ってことね!(おっお兄ちゃんそんな顔だったっけ・・・。)」
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「それで使い方はOKだよ♪ ちなみに『御』は日本古来の言葉で『貴』は漢文由来の言葉なんだよ♪ 絶対に使い分けなきゃいけない訳じゃないけど一般的に『御』は話し言葉、『貴』は書き言葉で使われるから覚えておいて損はナイネ♪」
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「えっ!?てことは本当はどっちでもいいってこと?(おっお兄ちゃんどうしてメキシコなの?・・・。)」
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「色んな意味で鋭いツッコミだね♪ 話し言葉の場面で「御社」を使う理由は、『帰社(会社から自宅へ帰る)』『記者(ニュース)』『汽車(電車)』など音が同じだと聞き間違えるかもしれないから『御社』を使うんだよ♪」
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「そうなんだ~(えっ!?おっお兄ちゃん心の声が聞こえて・・・る?)」
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さすが我が子共たちだ!!
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「おっお前は・・・。」
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「その年で『御社』と『貴社』の使い分けができるとは・・・父さんは嬉しいよ。 これは成長したお前たちへの父さんからのプレゼントだ!」
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- 登場人物紹介:紐賀四郎(ひもが・しろう)
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単なるフレンチブルドッグである「くるよ」の父 62才。
体格はがっしりで鼻は極端に短い。またコウモリの羽を広げたような耳を持つ。
暑さに弱く、寒さにも弱い。顔のしわの間に汚れが溜まりやすいのできれいにする必要がある。
察しの通り単なるフレンチブルドッグである。
一般企業にメールを出したり面接をする場合は『御社』と『貴社』で大丈夫ですが。それ以外の場合はどうでしょうか?(例:病院、銀行など)
そんな人のために「くるよ」の父「四郎」が「業種ごとの使い分け表」をプレゼントしてくれました。
父からのプレゼント
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「うぁ~お父さんありがとう☆ これで『新太郎』が一般企業以外を受けても心配ないわ! ほらササッとメール送っちゃいなさいよ(お前って言ってなかった?)」
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「うん!そうだ・・・ん? ねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!(マジか!マジなのか!!)」
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「どうしたの?そんな大声出しちゃって!そんなに嬉しいの?ホント子供っぽいんだから(でもそこが好き ウフ笙。)」
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「うっうん(いっ言えない・・・送信締切が昨日までだったなんて・・・。)」
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管理人より & この記事のまとめ
本記事はいかがでしたか? お役にたてたら嬉しいです。
今後もこのパターンの記事を書くかどうかはアナタの反応次第です(笑)
それでは最後にこの記事のまとめです。
- 御社と貴社は意味は同じ。
- 話し言葉の時は「御」書き言葉の時は「貴」を付ける。
- メールに記載する場合は「貴」を付ける。
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